多賀城・塩釜地区の中学生は、再来週が期末テスト。
授業でも、これまでの復習をする機会が増えてきました。
中3の試験範囲は主に「式の展開と因数分解」と「平方根」。
展開や因数分解では公式があるので、まずはそれをしっかりと身につけることが大切です。
そして応用になると、式の特色に応じて、「式の置き換え」をすることになります。
例えば次のような問題。
(1) xy-x+y-1
(2) 25x^2-30xy+9y^2-49
はじめてこのような問題を見ると、どこから手をつけていいのか分からないのですが、これらは別の見方をすると
「項が4つの式の因数分解」
ということができます。
中学校の因数分解では難しい部類に属します。
「項が4つの式の因数分解」を解き進めていく基本は、
☆2つずつの項の組にして式を置き換える
☆3つの項と1つの項に分ける
のいずれかになります。
(1)の場合にはまずは「xy-x」と「y-1」の組に分けます。
すると1つめの「xy-x」は「x(y-1)」と変形できますから
xy-x+y-1
=(xy-x)+(y-1)
=x(y-1)+(y-1)
=xA+A [ ← A=y-1 とおいた]
=(x+1)A
=(x+1)(y-1)
となります。
これは「2つずつの項の組にして式を置き換える」例です。
続いて(2)。
この場合には、はじめの3項「25x^2-30xy+9y^2」に着目します。
「25x^2」 が「5xの2乗」であること、「9y^2」が「3yの2乗」であることから
25x^2-30xy+9y^2=(5x-3y)^2
であることが導き出されます。
従って
25x^2-30xy+9y^2-49
=(5x-3y)^2 - 7^2
=A^2 - 7^2 [ ← A=5x-3y とおいた]
=(A+7)(A-7)
=(5x-3y+7)(5x-3y-7)
となります。
これは「3つの項と1つの項に分ける」例です。
後者の「3つの項と1つの項に分ける」は、今取り上げたように、ほぼすべての問題が
a^2-b^2=(a+b)(a-b)
の公式に持ち込むパターンになります。
長々と書いてきましたが、要は
「項が4つの式の因数分解」を解き進めていく基本は、
☆2つずつの項の組にして式を置き換える
☆3つの項と1つの項に分ける
ということになります。
ここの部分で悩んでいる人がいましたら、参考にしてみて下さい。
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