部活動も終わり、中3生は「自由な時間」が持てるようになりました。
「部活引退後の中3生は受験がすべてだ」とは言いませんが、やはり、何をやるにつけても「受験」の2文字が心のどこかに引っかかっていることだと思います。
例年、中3生を見ていると、早い人だと部活動がなくなった夏休みから、多くの場合は夏休み明けの9月頃から徐々に受験モードに切り替わっていくようです。
一方で、自分の受験なのに、まるで人ごとのように振る舞っている人も見受けられます。
これはある意味仕方のないことです。
お兄さんやお姉さんがいる人は、家の中に受験生の「先輩」がいたことで、実際の受験勉強というものを何となく肌で感じ取ることもできる場合があります。
でもそうでない場合には、周りの人がどんなに口酸っぱく言っても今まで経験したことのないことですので、ピンと来ない訳です。
でも、結果はウソをつきません。
夏休み明けの実力テスト・模擬テスト。
コツコツ勉強を始めた人が、少しずつ結果が出してきているのに対して、「受験なんて人ごと」な人は、それ相応の結果しか出てこなかったことでしょう。
1つのデータを紹介しましょう。
今年の3月の高校入試。
塩釜高校・普通科の倍率は1.57倍でした。
1.57倍という数値を分かりやすく言うと、「3人の受験生のうち1人が不合格になる」ということを意味します。
大切なのは、夏休み明けの実力テスト・模擬テストの結果を素直に受け止め、気持ちを入れ替えていくことです。
「3人の合格者」の中の「2人の枠」に入ることができるのか、残念ながら残り1人になってしまうのかは、暑い夏が終わった、まさにこの時期からの心掛けにかかっている訳です。
公立高校の受験では、学力がある程度同じ人たちが受験をすることになります。
例えば、今年3月の賀城高校・普通科(後期選抜)を見てみましょう。
合格者の偏差値平均は53.1、最低偏差値が47で最高偏差値が62でした(新みやぎ模試)。
最高 62
平均 53.1
最低 47
多高・合格者偏差値
高校受験は「他の中学校の自分と同じ位の学力の受験生」と募集枠を競うことになります。
今年3月の「多賀城・塩釜地区」の後期選抜時の倍率は1.50倍、「仙台北地区」は1.52倍でした。
初めから私立高校を目指している人は別ですが、公立高校を志望する人は、平均「1.5倍」と言う現実・数値を意識してこれからの生活を過ごして頂きたいと思います。
勿論、時には息抜きも必要です。
「自由な時間」のうちのいくらかは、自分の趣味などに活用していければいいでしょう。
繰り返しになりますが、9月からエンジンをかけてくる受験生が多くなります。
今まで「受験なんて人ごと」のように振る舞っていた人も、「自分の受験である」と気持ちを切り替えて、来たるべき受験に備えていきましょう。
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