夏休みも終わり、1週間が過ぎました。
休み中は「自分に都合の良い時間帯」で過ごせていた中学生も、通常の生活リズムに戻せた頃でしょうか?
休み明けには実力テストがありましたが、結果はいかがだったでしょう?
といっても、学校によっては既に結果が出ているところもありますし、まだ結果が出てないところもあります。
実は、中学校の実力テストには2つのタイプがあります。
1つは中学校の先生が作成するもの。
そしてもう1つが、専門の業者に委託するもの。
先生が作成する場合は、中間テスト・期末テストと同様、実施されてから2・3日中には、結果が返ってきます。
でも業者に委託する場合には、結果が返ってくるまで半月から3週間程度かかります。
お子さんからすると、目の前のテストが終わったことで「まずは一安心」といったところかもしれませんが、夏休み前と違い2学期に学習する項目には、とても大切なもの・理解するのに時間がかかるものが多くあります。
以下、具体的に見ていきましょう。
中1の英語
夏休み前は、be動詞を中心に学習していました。
疑問文は、主語とbe動詞をひっくり返せば完成です。
否定文もbe動詞にnotをつければ終了。
とても分かりやすい作りになっています。
これが2学期になると、一般動詞というものがでてきて、疑問文や否定文に書き替える場合にはdo(don’t)を用いることになります。
でも、理屈で覚えるよりは何度も「音読」をすれば、何とか身につく内容です。
これが、主語が「彼」とか「あなたのお母さん」などの3人称になってくると、ややこしくなってきます。
「I play the piano.」でよかってものが「He plays the piano.」になります。
動詞に「s」がつくわけです。
更にこれを疑問文や否定文にすると、do(don’t)でよかったものがdoes(doesn’t)になるし、動詞は「原形」になります。
これらの基本事項を身につけるための一番いい方法は、基本となる文を「音読」し暗記をして「実際に手を動かして書く」ことに変わりはないのですが、それだけでは不十分になってきます。
何が足りないかというと、「ある程度の問題をこなすこと」なんです。
どれだけの量の問題が必要かというと、お子さんそれぞれの学力・理解度によって異なってきます。
まずは学校から渡されているワークを解くこと。
次に、教科書に沿った問題集(市販のもので大丈夫です)をコツコツこなしていくことになります。
中1の数学
夏休み前には、文字式というものが出てきました。
例えば「a×b」は×を省略して「ab」と書く、「y×4×x」の場合には、「4xy」となり、数字が始めにくることと文字はアルファベットの順番になることを学びます。
この「規則」が定着した頃合いをみて、2学期からは、いよいよ「方程式」に入っていきます。
最終的には、文章問題を自力で解くレベルまでに到達する必要があるのですが、まずは、この「方程式」の解き方をしっかりとマスターする必要があります。
そのためには英語の場合と同じで、まずは学校で習った内容に合った問題を、即、学校のワークで解いて知識の定着をはかることが大切になってきます。
方程式を解く際には、「移項するとプラスとマイナスの符号が変わる」「左辺を10倍する時は右辺も10倍する」など、式変形ごとに理屈があります。
この辺が曖昧だと、いつになっても方程式は解けません。
逆にいうと、これらの理屈が理解できれば、あとはとにかく問題をこなしていくことで、自然と解き方が身についてきます。
中1の社会
1学期は、「社会」という教科に入っていきやすいように、ほぼ全ての学校が「地理」からの勉強となっていました。
最初の定期考査が終わる頃から、「歴史」の教科書にも入っていくようになっていると思います。
地理の場合には、覚えるべき項目の中には、赤道とか時差とか、普段の生活の中で何となく耳にする用語が少なくありません。
でも歴史の場合には、そうはいきません。
コツコツ1つずつ用語を覚えていき、しかもそれをひらがなではなく漢字で書けるようにしておかないといけません。
というと、難しいことをやらなければいけないという印象を抱くかもしれませんが、英語や数学に比べれば、歴史・社会の勉強法は至ってシンプルです。
とにかく「学校のワークをやる」こと、試験前にはこのワークを最低3回は繰り返し反復すること。
これだけで80点以上をキープすることができます。
1学期の授業は、中学校生活に慣れることを考慮したカリキュラムとなっていましたが、2学期からの授業は純粋に「勉強中心モード」になっていきます。
加えて、学習すべき項目が、これまで述べてきたように、少しずつ複雑になってきます。
部活も頑張る、勉強も頑張る!
目の前の実力テストが終わったことで安心するのではなく、これからが本番と思って、コツコツこなしていきましょう。
継続は力なり!
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