ご存知の方も多いと思いますが、宮城県の公立高校の入試では、「中学校時の調査書(A)」と「入試本番での点数(B)」の合算で合否が決まります。
例えば多賀城高校の場合、前期選抜・後期選抜ともに「A:B=4:6」となっています(普通科・災害科学科とも)。
因みに、宮城野高校の場合には「A:B=3:7」(すべての学科)。
利府高校の場合には「5:5」(普通科・スポーツ科とも)。
塩釜高校「A:B=4:6」(普通科・ビジネス科とも)。
松島高校「5:5」(普通科・観光科とも)。
では、中学校の調査書はどのように計算されるのでしょう。
中学校で履修する教科は、国語・社会・数学・理科・英語・音楽・美術・体育・技術家庭と、全部で9つあります。
各教科の調査書点は、具体的には「通知表」の評価がそのまま点数になります。
各学期末に中学校から通知表が渡されると、国語が5、数学が4などと記載されていますが、この数字がそのまま点数になります。
すると中1の場合には、「5点×9教科=45点」が持ち点になります。
中2、中3も同様に計算しますので、中学校3年間では「45点×3年分=135点」が持ち点になります。
でも、実際の入試では、前期選抜・後期選抜のそれぞれにおいて、「傾斜配点」されたものが調査書点になります。
具体的にみていきましょう。
☆前期選抜
前期選抜では、県内すべての高校・学科で国語・数学・英語の学力検査が行われます。
国語の調査書だけをみると、1年で「5点満点」、2年の時も3年の時も各「5点満点」。国語の調査書点は「15点満点」になります。
従って、調査書の生の点数は「15点×9教科=135点」になっています。
前期選抜では国・数・英の調査書点は生の点数を扱います。
それ以外の教科(6教科分)は学力検査を行わない分、2倍に計算することになっています。
従って、前期選抜時の調査書点は次の通り、225点満点になります。
★国語・数学・英語
15点×3教科=45点
★それ以外
15点×6教科×2倍=180点
★合計
45点+180点=225点
☆後期選抜
後期選抜では、国語・社会・数学・理科・英語の5教科の学力検査が行われます。
そのため、これら5教科の調査書点は生の点数のまま。
それ以外に関しては2倍で計算することになります。
従って、後期選抜時の調査書点は次の通り、195点満点になります。
★国語・社会・数学・理科・英語
15点×5教科=75点
★それ以外
15点×4教科×2倍=120点
★合計
75点+120点=195点
このような制度がいいか悪いかは別として、実際にに中1の1回目の定期考査の点数から、高校入試の合否に影響を与えていることになります。
勿論、通知表の評価は点数だけではなく、授業態度や提出物の状況も影響してきます。
このように書いてくると、中学校の日々の生活が息苦しいものに思えてしまうかもしれません。
大切なのは、高校入試があるので、普段から「ああしましょう」、「こうしましょう」ということではありません。
目の前にある勉強・部活動・他の様々な活動など、やるべきことに全力で取り組むことだと思います。
それでは今日はこの辺で。
【 住 所 】 多賀城市下馬3丁目2-13
(国道45号:白松が最中さん向かい)
(共進不動産さん2F)
【電話番号】022-366-9415
【営業時間】16:00~21:40
【最 寄 駅】 JR仙石線下馬駅から徒歩3分
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