
早寝・早起き・朝ご飯
言わずと知れた、おなじみのフレーズですね。
朝食をしっかり食べたお子さんが、朝食を食べなかったお子さんに比べて、学力的に優位であることは、様々な研究から分かっています。
最近では、早く起きて朝ご飯をしっかりとると、脳科学的にもいいという研究成果も出ています。
ただ、「何でもいいのでとにかく朝食を食べればいい」かというと、そうではないようです。
脳科学の第一人者に、川島隆太先生がいらっしゃいます。
東北大学加齢医学研究所の教授さんで、少し古い話になりますが、「脳トレ」の川島先生と言えばお分かりだと思います。
以前、川島先生の講演会を聴きにいったことがあります。
例えば「朝ご飯におにぎりだけ」を食べて学校に行く。
脳みそが働くためには、おにぎりに含まれている「ブドウ糖」がエネルギー源となりますので、理屈としてはこれを食べればOKなのでしょうが、これだけではダメなんだそうです。
他の栄養素もバランスよく摂ることで、初めてエネルギー源の「ブドウ糖」が効率よく働いてくれるということでした。
従って、学力をアップさせてためには、
朝食を摂る
だけでは足りなくて
バランスのよい朝食を摂る
ことが必要になってきます。
我が家にも小学校高学年の子どもがいましたので、川島先生の講演を聴いた後、早速実践してみることにしました。
でも、理屈としては分かっているものの、朝早く起きて多品目の朝食を作ることは簡単なことではありません。
せめて、いつもの朝より10分早く起きればいいのかもしれませんが、この10分がしんどいんです。
「子どものため」ということもありますが、「自分自身・家族みんなのため」にもバランスのよい朝食を作ることは、やはり大切なことだと思うんです。
そこで、いつも通りの起床時間を維持しながら、バランスのよい食事を作る方法を紹介しましょう。
①味噌汁を具だくさんにする
味噌汁は便利なもので、材料を入れて適宜ボイルすれば、あっという間に完成します。
野菜・キノコ類は勿論、豚肉を入れてもOKです。
②五穀米・雑穀米を食べる
炊きたての白いご飯があるだけで食欲がそそられるものですが、栄養的には玄米や五穀米などの方が優れています。
明治時代、白米を食べていた帝国陸軍は「かっけ」になってしまいましたが、玄米を主食としていた帝国海軍は、「かっけ」にならなかったという、日本軍のエピソードもあります。
1日、2日だけなら、栄養的にはそんなに変わらないのかもしれませんが、毎日食べるとなると、かなりの差が出てくるものなんですね。
冒頭で「朝食におにぎりだけ食べる」という例を書きましたが、白米ではなく玄米・五穀米等の雑穀米でおにぎり、となると話は変わってくるんですね。
③フルーツを食べる
①、②だけでも十分ですが、時間があれば、食卓にフルーツも添えられればベストでしょう。
おかずはいつも通りで、「味噌汁を具だくさんにする」「白米ではなく玄米・雑穀米にする」「そのまま食べられるフルーツを加える」だけで、栄養的には「豪華」朝食の完成となります。
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