
多くの中学校で、10月に中間テストがあります。塾でも対策をとっておりますが、新人戦も終わったことですので、塾生の皆さんもそろそろ臨戦態勢といったところでしょうか。
一生懸命勉強をしている皆さんに水を差すつもりはないのですが、老婆心ながら、この時期、特に中学1年生・2年生が陥りやすい「落とし穴」についてお話しします。
まずは中学1年生。中学校で最初の定期テストも6月に無事終わり、多くの方が、その結果に手応えを感じていることと思います。
それなりに納得のいく成績も残せたことでしょう。
でもこれは、中学で最初のテストだからです。思い出して下さい。
入学式や、オリエンテーリング、体育祭やらで、5月半ばまでは、ほとんど授業が進んではいなかったはずです。
実質授業があったのはひと月ほどででした。加えて、中学校で学習する最初の部分ですので、難しい項目はほとんど含まれていません。
そういう状況下での期末テストだったのです。
ある意味、いい点数が取れるのが当たり前のテストと言えます。
ということで・・・
注意して頂きたいのは、前回のテストを経験してみて
「なぁんだ、中学校のテストっていうのは、こんなものか」
と思ってしまうこと。
こうなると、これから先が思いやられます。
数学では方程式・文章問題が入ってきます。
英語も、疑問詞を用いた疑問文や、be動詞・一般動詞の疑問文/否定文が試験範囲に含まれ、少しずつ理解しづらくなってきます。
時期的にも、学校生活に慣れてきていることや、部活動で忙しくなってきていること等で、つい「気のゆるみ」が出始める頃です。
前回の成績におごれることなく、更なる高みに向けて精進していきましょう。
2回目の定期テストになりますが、テストが終わると「2回目だからみんな成績が下がるんだって」なって言い訳はいけません。
コツコツ勉強をして、1回目よりも成績を伸ばしている人も一定数います。
「人は人、自分は自分」という意識を持って、目の前の試験に臨むようにしましょう。
続いて2年生。特に数学と英語に関して言えば、2学期からは、量的にも質的にも負担が増えてきます。
数学では、主に連立方程式の文章問題や1次関数が範囲となります。この分野は、2年生のみならず、受験生でも頭を悩ます部分です。解き方や公式等覚える項目が、本当に多くなってきます。
それだけに、ちょっとした計算ミスばかりでつまずいていると、いつまでたっても先に進めません。
「考え方は合ってるから、計算ミスは、まぁ、いっか」で片づけてしまうのは、もってのほかです。
計算ミス・ケアレスミスが多い人は、何故そういうミスをしてしまったのか、本当はどう計算を進めるべきだったのかということに、細心の注意を払うようにしましょう。
そして、「今後同じようなミスをしないために自分はどうすべきか」ということを意識して下さい。
ミスを克服できるか否かは、普段の勉強に対する姿勢で決まってきます。
英語も扱う文法事項が、かなり多くなっていす。文法は、何となく勉強していても身に付くものではありません。
Unit3で扱う文法は○○だな、その例文にはこれこれこのようなものがあるな、Let’s readでは△△だな、と1つずつ意識して覚えていくようにしましょう。
最後に時間がない人に特にオススメの英語の勉強方法をこっそりとお教えしましょう。
まずは教科書の試験範囲を開きましょう。
そして、一通り音読をします。
範囲的にはあまり広くても大変ですので、例えば「Unit3のpart1」だけにして音読をします。
つまずくことなく、全文読むことができましたか?
次は先頭に戻って、
「1文を音読」
↓
「同じ文を何も見ずに音読(というより暗唱)」
↓
「ノートにその1文を書く」
↓
「1文目が終わったら、2文目にいく」
という作業を繰り返します。
シンプルですが、これは結構大変な作業になります。
単語の練習にもなる、英語の構文の勉強にもなる、発音の対策にもなるまさに一石三鳥とも言うべき勉強法になります。
問題集をコツコツやることも大切ですが、教科書の英文を暗記する位、頭にたたき込んでしまえば、中間・期末テストは何も恐れることはありません。
かつて英語で伸び悩んでいた中2塾生にこの勉強方法を教えたところ、効果てきめんでした。
60点から一気に80点までに点数を伸ばしていました。
中間テスト対策。
あれもこれもやることがあるかと思いますが、まずは、学校のワークを終えることから始めるようにしましょう。
それでは頑張っていきましょう!
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