5月に入塾した中3生のK君という塾生がいました。彼はとにかく英語が苦手で、入塾前の定期考査(2年生の学年末テスト)で英語が50点でした。実際の授業でも、「英語が苦手なので、基本から・1年生の内容から復習したいのですが」と言ってきました。
既に部活動が終わっているタイミングなら、そのようなこともできますが、1ヶ月後には1回目の定期考査が控えています。そこで私は
「まずは今学校でやっている教科書の内容をしっかり理解することから始めよう」
と言いました。
勿論、3年生の教科書の英文をやるためには、登場してくるすべての英単語、文法を理解する必要があります。その上で、新しく出てきた文法・構文も理解しなければいけません。
でも、「まずは目の前の教科書を完璧にしよう」と。
塾の授業。1回目・2回目の演習では間違うことの多かったK君ですが、同じような問題を何度も繰り返すうちに、覚えるべき「ツボ」が分かってきたようで、K君の理解度は少しずつ上がっていきました。
高校入試を前提に英語を勉強しようとすると、やるべきことがありすぎて、何から始めればいいのか戸惑ってしまいます。でも、「中間テスト・期末テストの英語の勉強」となると話は別です。扱う文章は教科書の英文ですし、覚えるべき単語や文法も原則として試験範囲内の単語や文法だけです。勿論、英語は積み上げ式の科目ですので、1・2年生の内容が必要な場面もありますが、中間テスト・期末テストに関して言えば、試験範囲内の単語・文法・構文に焦点を当てて勉強すれば、自ずと点数はアップします。
結果、K君は入塾後の英語のテストで一気に82点をとることができました。前回の50点からいっきに32点アップです! 人間、自信がつくと後は流れに身を任せていけばいいだけです。その後もK君は、苦手だった英語で80台をキープし続けることができました。
そして見事、第一志望の多賀城高校の合格を勝ち取りました。
◆YST進学研究会◆
多賀城市下馬3-2-13
022-366-9415
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