天才たちの共通項

1冊の本を紹介しましょう。題は
『天才たちの共通項』(小林正観・中村多恵子共著/宝来社/税込1,900円)

この本には、エジソン、 チャップリン、 手塚治虫、 福沢諭吉、 野口英世、 美空ひばり、 ライト兄弟、 アンデルセン、 吉田松陰、 モーツァルトと10組の「天才」たちが取り上げられています。全般に渡って学ぶべきことが本当に多い本なのですが、中でも、私が最も興味を抱いた部分を紹介します。

生まれたばかりの象の首にヒモをつけ、それを杭につないでおくと、いくら引っ張っても抜けません。何十日かたち、杭が抜けないことを悟った象の子は、もう永久にヒモを引っ張ったりしなくなるのだそうです。巨象になって力が強くなっても、杭は自分には抜けないという幼いときの結論を、生涯持ち続けていきます。ヒモでつないでおかなくても、象は逃げない。

up_edison勉強にも全く同じことが言えます。特に1年生の場合、いろんな新しい学習事項が出てきます。今回のテストだけ取り上げても、数学の文章題、比例・反比例。英語の三単現のs、疑問詞を含んだ疑問文、前置詞。全てが新しいことだらけ。こういった新しい内容を初めて学習するタイミングで、きっちり吸収してテストで納得のいく点数が取れた場合と、理解が不十分でうやむやのままテストを終えた場合とでは、その後の展開が全く変わってきてしまいます。象のたとえは後者に相当します。理解が不十分のまま時間が過ぎ去ると、

「どうせ勉強しても分かんないんから」

という自己暗示というか潜在意識が植え付けられて、

「杭を自力で抜こう=(自分で進んで勉強しよう)」

とはしなくなってしまうんです。それだけに、この11月は、特に1年生に対しては教科書の基本的な問題を繰り返し演習して頂き、自信を持ってテストに臨めるよう、細心の注意を払った1ヶ月でした。

up_hideyoだからといって、2年生で手を抜いたというわけではありませんし、遅いということでもありません。仮に、なかなか納得のいく点数がとれなくても、全く問題ありません。象のたとえから分かるように、必要なのは自己暗示を解除してあげること。

「杭を引っ張ったってダメ(=勉強したってダメ)」

という意識を取り除いてあげることが大切なんです。そのためには何をすればいいのか? それは、実績を作ること!

私事で恐縮ですが、高校生時代、私は古典が全くもって苦手でした。特に漢文。共通一次(今のセンター試験)では50点の配点があるのですが、模擬試験も含めていつも15点前後。ひどい時はひとケタの点数の時もありました。元々理科系の人間ということもあるのでしょうが、漢文なんて何が何だかさっぱり分からない訳です。国立大を目指す人間としてはこれではいけないという自覚はあるのですが、勉強っていったって、何をどうすればいいのか、全く分からない。よって、そのまま何にもすることなく、現役時代が終わってしまいました。

up_osamu予備校に通い始めて間もない頃、塾長先生が
「中鉢、漢文なんてな、白文を音読していれば、自然と分かるようになるんだぞ。英語と同じだから、英語が得意な人間だったら、すぐできるようになる」
とアドバイスして下さいました(白文とは、レ点や送り仮名を省いたもので、漢字だけが書かれている文のことです)。

アドバイスを頂いたその日のうちに、早速私は本屋に行き「これならやれそうかな」という漢文の問題集を1冊買いました。さし当たり問題をやってみたのですが、さっぱりというか、やっぱり分かりません。でも、他にどういう勉強をすればいいのか分からないので、騙されたつもりで、塾長先生から頂いた貴重なアドバイスを実行することにしました。

真っ白なノートに、問題集の漢文をそのまま書いていきます。勿論、白文で。

――さっぱり読めません。

仕方がないので、問題集の送り仮名や書き下し文を駆使しつつ、本文を暗記していきます。試行錯誤の末、何とか1時間ほどで白文のまま読めるようになりました。

そんな勉強を続ける日々が続きました。塾長先生よりアドバイスを頂いたのが4月の中頃。にもかかわらず、5月になっても6月になっても、漢文の力が付いてきたという実感がありません。それでも、他に何をやっていいのか分からないので、塾長先生を信じて白文の音読(というより、暗唱)をやり続けました。

夏休みになっていました。夏期講習の最終日、漢文のテストがありました。

結果は・・・

な、な、なんと漢文の順位が、3番になっていました! 夏期講習参加者だけでの順位ですが、それでも、その予備校は国立大の医学部に何人も合格者を輩出しているレベルの高い予備校です。そこで3番がとれた! はっきり言って、私はメチャクチャ嬉しかったです。家に帰っても、寝っ転がりながら、順位表に穴が空いてしまうくらい眺め続けていました。ああ、やればできるんだ! という実感が初めて湧きました。

夏休み明けからは、いろんな模擬テストが目白押しにありました。講習会で自信を付けた私は、漢文の勉強が楽しくなっていました。模試の問題も、驚くほど分かるようになっていました。満点こそ取ることはできませんでしたが、間違っても2問、調子がいいと1問しか間違わないレベルになっていました。勿論、本番でも。

夏期講習会で3番という「実績」を作ることができた。そのお陰で、「やればできるんだ」という実感を抱くことができた。高校時代、あれだけ嫌いだった漢文が、やっていて楽しいと感じられるようになった。

高校時代、私は、「漢文なんてどうせやったって分からない」という杭を、自分で打ち付けていたんです。その杭をはずす呪文を塾長先生が教えて下さった。

その呪文とは、実績を残すこと

たとえ今は苦手でも、コツコツ勉強をして実績を作ることで、勉強に開眼する時が必ずやってきます。今は私が塾長の立場にあります。1人でも多くの塾生に、勉強の楽しさを伝えていけるよう、これからも頑張って参ります。

『天才たちの共通項』は書店販売はしておりません。ホームページのみからのお申込みになります。興味のある方は、「天才たちの共通項」と検索してみて下さい。
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