大学に入学して間もない頃(既に20数年前のことですが)、新入生歓迎会がありました。大学ともなると、学生が全国各地からやってきます。私はそれまで使い続けてきた仙台弁に封印をし、慣れない標準語と格闘する日々を送っておりました。歓迎会では標準語に混じって、関西弁や九州弁が飛び交っています。どこに行っても自分たちの言葉を話す彼らを横目に、私は「さすがだなあ」と思っておりました。でも、そんなの関係ねぇ! とばかりに、仙台弁で語り続ける若者がいました。私と同じ物理系専攻の彼(K君)は、案の定、仙台出身でした。いろいろ話をしていくうち、私はK君と親しくなっていきました。
私は大学に入学する際、1年間浪人しました。でもK君は現役で合格を果たしております。仙台弁丸出しなだけあって、K君は開けっぴろげな性格なのですが、どこかしら自分の殻に閉じこもる時がありました。
当時、私は1年間お世話になった予備校でアルバイトをしていました。ある時、予備校の後輩のSが、私のところにやってきました。Sは仙台市内の進学校を卒業したものの、志望校に入れず、そこで浪人生活をしておりました。
「中鉢さん。東北大学の物理にKって奴いません?」
私は一瞬、Sの顔をのぞき込みました。「いるよ。何で知ってんの?」
「中学校の同級生なんです。本当はあいつもN高入るはずだったんスけど、受験の時、インフルエンザにかかってしまって。それでも高校入試を受けることは受けたんス。でも熱は40度。頭はボーっとした状態のままで・・・。で、N高は駄目だったんス。かといって中学浪人もできないから、私立に入って3年間、ひたすら勉強してたんスよ。」
今でこそ私立高校は、大学進学に対して熱心に対応しておりますが、当時は、他大学に入るよりも、同系列の大学に入ることがある意味「当たり前」であり、進学対策はほとんど行われておりませんでした。それだけに、K君の高校時代の頑張りは、察して余りありました。後輩Sの話を聞いて、K君が「自分の殻に閉じこもる」理由は、高校時代の経験によるものだと私は直感しました。K君はクラスメートに心を許すことなく、黙々と勉強を続けていたのでしょう。
間もなく、寒い季節がやってきます。空気が乾燥し、寒い日が続くと、インフルエンザウイルスが「活躍」し始めます。インフルエンザにかからないためにも、予防接種は受けておきたいものです。ある論文によると、大人の場合、1回の接種で予防効果が64%、2回の接種で94%の予防効果があるそうです。つまり、2回接種をすれば、ほぼ問題ないということになります。
では、受験生本人以外の家族は予防接種をすべきか否か。可能であればやるべきだというのが私の見解です。勿論、費用的にはかなりの出費になるのですが、事前に対策できることは、やっておくにこしたことはありません。
実は、私には、今年中3で受験生の甥がいます。先日、インフルエンザの話をしていたら、私の兄(甥の父親)が「俺もやんねっけねぇの?」と聞いてきました。兄は明らかに、予防接種をを面倒くさがっている様子です。すかさず私は、
「少なくとも子供が受験の年だけはやっておいた方がいいんじゃないの。何も、毎年やれってことじゃないんだから。」
と言っておきました。
高校入試は、お子様のこれまでの努力の集大成の場です。その努力を無駄にしないためにも、可能であれば、家族総出で予防接種を行って下さい。
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